くむのなんとなくきまぐれに。 自由奔放な人の日記。

適当にゲームやってる人のきまぐれ日記です。現在はドラクエ10中心

最悪なる災厄人間に捧ぐ、レビュー

[最悪なる災厄人間に捧ぐ]


https://www.kemco.jp/game/sss/index.html
タイトル:最悪なる災厄人間に捧ぐ
ジャンル:限りなく透明で残酷な“災厄世界系”ノベルアドベンチャー
CERO:C(15歳以上対象)
機種:PS4、Switch
発売日:PS4は2018年8月23日、Switchは2018年9月20日
価格:パッケージ版3333+税、ダウンロード版2778円+税
メーカー:ケムコ


最悪なる災厄人間に捧ぐのレビューを書きますね。
一応始めに、ネタバレできる範囲が
「IV-3.最悪な自分」の最後まで。となっているので
この範囲内で、世界観や人物の状態等を書きながら書いていきますね。
なので、序盤部分に関してのネタバレを含めたレビューになります。
ちなみに、パッケージはPS4でのみ出ております。
Switchはダウンロード版のみです。


主人公の豹馬は、透明人間しか見ることができない病気。
ヒロインのクロは、豹馬以外の人間からは認識されない透明人間という
特異な状態の2人が、公園にて出会うところから物語は始まります。
2人の状態をもっと詳しく書いていくと


豹馬(8歳)
目と耳がおかしい。
世界そのもの、命のない物体や植物を見ることはできる。
透明人間を見ることができ、透明人間の声を聞くこともできる。
動物、人間等の生物を見ることができない。
動物や人間の発する音・声を聞くことができない。
(他者からは豹馬を認識可能、豹馬の声も聞けるが豹馬は他者の認識が不可)
電子を介せば、テレビ・電話の声を聞くことはできる。
ただし、自分を含めて、生物が触れていると聞こえなくなる。
(電話の場合、受話器を持っていると聞こえないが)
(机の上に置いて耳を離せば聞こえるので、通話は可能)
物に触れると、生き物が干渉したことになって、その物が見えなくなる。
(走っている車が見えない・手に持った箸が消えるなど)
クロに触れることはできない。
生き物に触れることはできるが、見えないので「なにか」としか感じない。
自分の姿も見れない・自身の声や足音すらも聞けない


クロ(6歳)
透明人間。透明歴は約1年くらい。
世界そのもの、人や動物を見ることはできる。声を聞くこともできる。
生き物から認識されない。
透明人間なので、他者に触れようとしても貫通して触れることはできない。
豹馬からは認識される。会話も可能。触れることはできない。
命のない物体や植物に触れたり、持つことはできる。
(箸を持ってご飯を食べれる、紙を持って字も書けるし、ゲームもできる)
透明人間が物を持つことで、透明人間が干渉したことになって
豹馬以外の人間からは、持った物が見えなくなる(突然消えたようになる)

豹馬とクロの出会いは
入院中、病気状態で人を見ることができなくなってた豹馬が
病院近くの公園のシーソーにて
普通の人として見えるクロを見掛けて、声を掛けたのが始まりになります。

豹馬がクロにソフトクリームを買ってあげて
その上で、自分は目がおかしいこと、クロに傍にいて欲しいということを
必死にお願いししたことで、クロと豹馬は一緒に暮らすことになります。


その後は、豹馬が病気になる前と同じように
学校生活や日常生活を送る為に、クロの助けを借りながら毎日を過ごします。

他者や車などにぶつからないようにクロに合図をしてもらったり
豹馬に話し掛けてくる人の言葉を
クロの仕草と言葉を介して教えて貰うことで、他者との会話を可能にしたり。
クロは豹馬の為に、常に一緒に行動をし
学校まで付いていき、献身的に頑張ってくれます。
物凄く献身的で豹馬さえも疑問に感じるほどだが

クロは、一緒にいて欲しいと頼まれたとはいえ
豹馬の為に、とても献身的に頑張ってくれるのは、元々の優しい性格もあるが
クロが1年もの間、透明人間として孤独に過ごしていたからというのがある。
自分を見てくれて、ソフトクリームをくれて
必要としてくれたことが、クロにとっては凄く嬉しいことだった。
1人は寂しくてこわかった。なので、ここまで献身的になってくれている。


というのが、出会いから一緒に暮らすようになった理由になりますかね。
2人で頑張って生きていく・・そういう物語になるかと思ったら
早い段階で、急展開が待っています。

クロが突然、5人増えます。
5つのパラレルワールドが繋がって、クロだけが世界を行き来できる状態に。


他世界のクロに関して軽く纏めると
他世界から来たクロ達は
あくまでも「別世界を見れるだけ」で直接的な干渉は一切できない。
ただし、紙とペンを用いれば対話ができる。が、分かり易いかな。
5つの世界を、全クロ達は自由に行き来ができるそうです。
なので、他の世界のクロにも手伝ってもらうことで
豹馬の生活はよりスムーズになるが、全員「クロ」なので
どれが自分の世界のクロなのか、分かり難いという自体に。

詳しい事情を聞くと、パラレルワールドから来たクロ達は
歩んだ歴史なども殆ど同じだが
豹馬がクロと出会った時にプレゼントしたソフトクリームの味が違うという。


自分の世界では「とうふソフトクリーム」を渡したが
別のクロでは「キナコソフトクリーム」を渡し
みそソフトクリーム、納豆ソフトクリーム、豆乳ソフトクリームを貰った
世界のクロが居るという状態ですね。
貰ったソフトクリームによって、クロ達の食の好みにも差が出ているというのが
各世界での違いになっていました。


判別できるようにしたいという豹馬からの提案で
洋服を変えることと、それぞれに名前を付けようということで
とうふソフトクリームをもらった「ふー」(イメージカラーは赤)
キナコソフトクリームをもらった「キナ」(イメージカラーは白)
みそソフトクリームをもらった「みー」(イメージカラーは青)
納豆ソフトクリームをもらった「なつ」(イメージカラーは黄色)
豆乳ソフトクリームをもらった「にゅー」(イメージカラーは緑)
ということになり
自分の世界のクロに関しては、今まで通り「クロ」と呼ぶという結論に。


その後、暫くは色々あるものの、基本的には「日常」を過ごしていきます。
ゲーム的にも、基本的には平和な日常になりますな。
2人+別世界のクロと共に、絆を深めながら日々を過ごすパートです。
始めは全く見分けがつかなかったクロ達だが
5人のクロは少しずつ個性が生まれて、どんどん別人のように成長していきます。

豆腐好きなクロ(ふー)は、一番素のクロに近い状態で成長したクロ。
優しくて特に献身的なクロでもある。
所謂、正統派のヒロインですな。
豹馬が大好き。

キナコ好きなクロ(キナ)は、一番勉強ができるクロ。
豹馬君を困らせることを最もしたくないと考えているクロで、しっかり者。
真面目な性格。
豹馬が大好き。

みそ好きなクロ(みー)は、もっと強くなりたいと考えたことで
運動神経バツグンのスポーツ少女に成長。
喋り方も男の子っぽい喋り方に。
豹馬が大好き。

納豆好きなクロ(なつ)は、もっと自由になりたいと考えたことで
遠慮を全くせずに、我が儘を沢山する子供の様に無邪気な性格に。
ゲーム大好き、アニメ大好き、漫画大好き、勉強大嫌いという少女に。
豹馬が大好き。

豆乳好きなクロ(にゅー)は、ほんわかとした癒し系の少女に。
一番のんびりしつつ、寝ることが大好き。豹馬君を包み込みたいと考えてる子。
体重が他のクロよりも多い。
豹馬が大好き。


5人とも性格はどんどん変わってくるが、どのクロもクロ本人。
性格は違うが元はクロそのもの。
豹馬大好きの部分は5人とも揺るがない。
特に「なつ」に関しては、マジの愛だと思う。
強い愛がなければ絶対できない行動を、なつだけは豹馬の為に行っています。
あれはなかなか・・心に来たなあ。
物語の中では、クロ同士で話し合いが行われたり、喧嘩が起こることもあるが
元はクロそのものなので=自分自身と向き合うということにもなっていて
その都度、クロが成長していく場面を見ることができます。


ゲームでは、5つの世界の話を行き来しつつ物語が展開していきます。
豆腐世界の豹馬視点で物語が展開し、そのお話が落着すると
納豆世界の豹馬視点に変わって、少し先の未来の物語が始まる
という感じですかね。
最初のプレイでは、今どの豹馬視点なのか、どのクロが喋っているのかの
判別がなかなか付かないと思います;
一応、キャラが喋っている時に、枠の色が付くので、その色で把握できるし
今いる世界以外のクロが喋る時は、名前が「キナ」や「にゅー」になるので
判別は可能なんですが
ただ、顔は同じだし、豹馬自体の性格はどの世界でもほぼ同じなので
遊んでいる側(プレイヤー)としては、非常にややこしいですw
まあでも、分からなくても問題はないです。
「基本的には、5つの世界とも同じ歴史を歩んでいる」ので
把握できる必要はないという感じです。
勿論、把握した上で2周目のプレイをすれば、より色々な発見もあって
より楽しめるようにも出来ているとは言えるかもです。


豹馬とクロはなぜこのような状態になってしまったのかに関しても
日常を過ごしながら、2人で自分たちの闇を解決しながら
少しずつ分かってきますが、その辺は書かないでおきます。
下手に書くと、ネタバレし過ぎてヤラカスかもしれないのでw


「最悪なる災厄人間に捧ぐ」というタイトルになりますが
主人公の豹馬は「災厄人間」と呼ばれる状態になっています。
ネタバレしていい程度の範囲で軽く書くと
豆腐好きなクロ(ふー)の世界では、とある日に突然、悲劇が起こります。

クロ(ふー)が突然、死んでしまうんです。
災厄人間となっているのは、豆腐好きなクロ(ふー)の世界の豹馬のみで
他の世界の豹馬は、災厄人間にはなっていません。
なので、他の世界ではクロは生きているし、豹馬も問題なく過ごしています。
(ただし、他世界のクロ達は、ふーが死んだことで、ふーの世界には飛べなくなる)

豆腐好きなクロ(ふー)の世界の豹馬では
明らかに違う歴史になってしまうだけでなく
クロの死後、災厄の力が加速し、数年で世界全体が崩壊・滅びといえる状況に。
有り得ないほどの不幸が人々の身に降り注いで、どんどん死んでいくという。
ウイルスだったり、頭上から岩が落ちてきたり
ナイフが飛んできたり、滅茶苦茶ね。
しかし、豹馬だけは絶対に死なないし、お腹がすいたら食べ物が近くにあるし
衣食住には全く困らないという(異能生存体かな?w


豹馬の病気自体はそのままなので、人々を見ることはできないです。
しかしながら、身体からでた「血」は視認ができます。
これを見ることで、豹馬は周りの人達がどんどん死んでいくのを知れるという。
更に、豹馬が18歳の誕生日の次の日になると
「世界がリセットされて再構成、ループされる」という状況に。

豹馬が災厄人間になっているせいで、原因は不明だが18歳を迎えると
18歳と1日を迎えると同時に、世界がリセットされます。
その後、再構成されて、災厄が始まる前の状態に戻るというのを繰り返すという。
同時に、他の世界に関しても、同様にリセットされてループしちゃうそうです。
ただし、ループする前の記憶を持っているのは
災厄人間になっている豹馬のみで、他の世界の豹馬は記憶を持っていない状態。


豆腐好きなクロ(ふー)の世界の災厄人間豹馬は
災厄の世界を5年間過ごしてきたが、リセットからの再構成によって
リセット前の記憶を持ったまま、クロが死ぬ直前の時代に戻るという。
当然ながら、クロを助けようとするんですが・・。
その度に、何をやってもクロが目の前で死んでいくという。
災厄の日々を過ごし、クロの死を目の前で何度も経験をするという。
狂ってしまうよね。そりゃ鮮血ビューティフォーと叫びたくもなる。
先の話まで進めていくと分かるんだが
豆腐好きなクロ(ふー)の世界の豹馬は、他の豹馬と比べても
特に惨い人生を歩んだと、個人的には思います。


・・書けるのはこの辺までかなあ。
ちょうど、ネタバレしていい範囲の「IV-3.最悪な自分」がこの辺なので。
ノベルゲーは感想を書くのが難しいのよね。
何を書いてもネタバレになってしまうから、難しいんだよね・・w
なので、ネタバレOKの範囲をきちんと載せてくれてた公式には感謝。
お陰で、諸々書けました。
載せてくれてない場合、質素というか簡素で短い内容しか書けないのよねえ。


今回の自分のレビューの場合だと
ネタバレといっても、大まかな背景を書いただけなので
実際に遊んだ場合に「序盤の多少の知識は得ている程度で済む」と思うので
知ってしまっているから楽しめないということはないはず><
この災厄にどう立ち向かっていくのか、ハッピーエンドはあるのかも含めて
興味を持ったのであれば、是非買って欲しいと思える作品です。
重い話も多いが、救いもあるので。


一応書いておいた方がいいかな、遊んでて、うーんと思った点は
豹馬とクロが今どの世界の何かが把握しづらかった点。
まー、これに関しては、中盤くらいからは把握し易くなったけどね。
慣れたってのもあるのと、物語的に把握し易くもなるので。
もう1点は、豹馬がふがいなさすぎて、人によっては少しイライラしそうw
まあこれも、終盤に掛けて大きく改善はしていくのだが。
生きている環境を考えると仕方ないってのも分かるんだけどねーw


遊んでよかったと思う点は
クロがとにかくかわいいってことかね。
ロリコン的な意味ではなくて、人間的な魅力が凄くある愛らしい子です。
クロの声優(小鳥遊ゆめさん)もよく頑張ったと思う。
色々な年齢のクロを演じるだけでなく、5人いるクロの性格を考えて
クロの個性が上手いこと伝わるように喋ってくれるので、凄いなと。
プレイを続けていると「今はキナが喋ってる」って感じで
どのクロが喋っているのかが分かるんだよね。
声色に変化を持たせているわけでもないのに、やっぱ声優ってすごいね。
話もよく考えて作られていると思うし、引き込まれるっていうんですかね。
特に中盤からは、続きがとにかく気になってしまうという感じで
遊んでて面白かった。
よく、主人公とヒロインの2人だけの世界でこれだけの物語を作ったなとw


ノベルゲーは、普段はマジでほぼ遊ばないんですが
パッケージデザインとタイトルを見て「これは買うべき」と
久し振りに感じたから予約して買ったのです。
以前「世界はあたしで回っている」も、普段買わないだろうゲームだったが
「これは買うべき」と感じて買って当たりだったし。
普段なら買わないだろうジャンルや作品ほど
「これは買うべき。絶対に面白い」
という、直感?が働きやすいみたいですね。
めっさいい作品でした。1本でも多く売れて欲しいと思える作品です。

よかったらでいいので1押しおねがいします!
https://twitter.com/kumukoDQ10
ツイッターもやっていますー(*´ω`)